2008年2月18日月曜日

失敗したアフィリエイトサイトに学ぶノウハウ

著者の作ったサイトの中で,圧倒的に失敗したサイトとしてブランドショップ大集合というものがある.このサイトには驚くほどたくさんの失敗のノウハウが詰め込まれている.という事で反面教師的サイトとしてじっくり見物して欲しい.今回はこのサイト製作を始めようと思ったきっかけ,経緯などを語っていく.

前回作ったサイト,大学生通信では幾つかの失敗があった.一つ目はDIONのドメインを使って運営していること,二つ目はテーマに全く一貫性がないこと,三つ目はテーブル形式でサイトを作っていること.まあある程度SEOに詳しい人なら分かると思うが検索エンジン上位表示においてこれらはあまり望ましくないとされている.

一つ目のドメインに関しては,借りたサイトの一回層上につけるドメイン形式よりも一回層下につけるサブドメイン形式の方がSEO的に強いといわれている.

二つ目のテーマの関連性は分かっているものとして,三つ目のテーブル形式について.テーブルでサイトを作っているページは多いが,W3C(Webの標準化団体だったっけ?)の規定するところではテーブルは表を意味するのであってサイト全体を表とみなすテーブルレイアウトはあまり良くないのだとか.またテーブルレイアウトを取ってメニューを左に表示すると,htmlのbody部分の始めにメニューが出てきてしまい,そのページの伝えたい内容(本文)が(ソース上で)メニューの記述の後に出るため,そのページでの本文に対するSEO効果が薄れてしまうという弊害がある.(そのためSEOを考えた上でテーブルを使っているサイトはメニューを右に持ってきて,本文を左にしている事が多い.)

まあ取り敢えず前回のサイトにはこのような欠点があった.そしてその欠点を打開して更なる高みを目指そうと作ったサイトがブランドショップ大集合であった.途中で名前をとある理由で激安ブランドに変更したのだが.

これは割りと当時買ったSEOの本を忠実に行ったサイトで,今から見るととんでもなくひどいサイトであるが,その当時は本気で儲かると考えていた.

忠実に行った事としては,とにかくサイトのページ数を増やして内部リンクが有効になる位にしろ.ということである.そこでブランドの由来とかを調べて書きまくった.また懸賞サイトごとに1ページ作るのと同じように,ブランドショップごとに1ページつくり,ユーザが店の名前を検索したときに自分のサイトが検索で引っかかるようにした.(まあ所謂アフィリエイトをやっているECサイトの利益を横取りしようとする悪徳商法であるのだが,当時は金の欲しさにこういう芳しくないことを平気でやっていた)

まずブランドショップごとに1ページ作ってECサイトの利益を横取りしようという方法は,最初はうまくいった.例えばビューティーセオリーというブランドショップがあったが筆者のサイトのほうがその本店のサイトよりも上に行くという珍現象などが起きたりもした.その他いろいろなECサイト名でグーグルで10位程度に入り,そこそこの集客があった.まあところが筆者のサイトへの再訪問もなさそうであるし唯の経由ページであるのでユーザの滞在時間も長くはない.さらに検索エンジンも進化してこのようなくだらないページを積極的に排除するようになったため,半年後にはECサイト名で全く検索エンジンに引っかからなくなった.残念無念、ここから頑張ってブランドショップについてもう少し詳しく調べて,記事を推敲して書ければ復活の余地もあるが,もともとそんなにブランドに興味がなかったので,再起する気などは起きないから放置している.

次にブランドの由来とかを書きまくったことに関してであるが,まずブランドが有名すぎてまるで検索エンジンに引っかからない.いずれもブランドも検索エンジンの上位100位以内に入ることができなかった.まあでもそれは想定の範囲内であった.ブランドの由来を書きまくったのは内部リンクポピュラリティーを高めトップページを上位表示させようとする狙いが主だったから別にそこは気にしてはいない.それでトップページを「ブランドショップ」という検索ワードでSEOを施し狙っていたのだが,まずこれが大きな間違えの一つであった.

ブランドショップというキーワードのどこが行けないのか?それは普通にブランドショップを販売しているサイトと検索エンジン上位対策で戦わなければならない点である.このようなサイトはヤフーカテゴリにも登録してくるし,ブランドショップを売って生活している分であるからアフィリエイトサイトなんかとは違い本気でSEO対策をしてくる.そんなのを相手にしていては上位表示など夢のまた夢.実際にグーグルでの最高順位が25位程度であり,これ以上上に行くことは恐らく無理であると悟った.そして名前を激安ブランドに変えてみた.

これはかなり重要なテクニックである.ヤフーカテゴリなどにカテゴリ登録するときはあまり誇張表現を使ってはいけないという規則があるため,まず"激安"なんて言葉は使ってこない.つまりアフィリエイトサイトではない実際のブランドショップは激安というキーワードをタイトルに含めることができない.よってこれらのサイトと対決する事を避けることができるのである.これはキーワード選びのときに重要となるので参考として欲しい

そして激安ブランドに変更したとき,結構順位が上がってきた,内部リンクも功を奏してかヤフーで「激安ブランド」で検索してある時期5位程度に入り毎日30人くらいの集客ができた.

しかしそれだけ集客できたのにも関わらずあまり商品が売れない.このサイトの失敗の最も大きかったのは,ブランドショップというあまりアフィリエイトと親和性が高くないものを扱った点であるといえる.クリックはされるのだけど実際買う人が少なすぎる.例えばバーゲンドリームというサイトは1397回クリックされて売れたブランド物は1つだけ,アイラブブランドというサイトは884回クリックされて売れたブランド物は一つもなし.これでは商売上がったりだ.

そしてその後これは恐らくトップページに多くのバナーを張ったせいであると思うが(これでサイトの順位が落ちる理由については次回説明する),YSTの順位もみるみる落ちてついには誰もサイトに来なくなってしまって現在に至る.

このサイトでの売り上げ、基本データ.(2006年5月のサイトオープンから現在まで)
総収入 約5万円(もう売り上げはほとんど伸びないでしょう)
サイト構築にかかった時間 200時間
時給 250円
浪費した体力 Priceless

長くなってしまったからそろそろこのサイトを通じて得たノウハウをまとめる
  1. アフィリエイトと関連性の高いものをテーマに選ぼう
  2. トップページにアフィリエイトリンクを張って経由するだけのサイトを作るのはやめよう
  3. 競争率が高く,店舗と対決しなければならないようなキーワードは避けよう
  4. 内部リンクはヤフーでは結構有効(な気がした)

2については次のブログで詳しく説明していく事にする.

0 件のコメント: